聖成塗装


聖成塗装
聖成塗装で営業を務める片岡欣子さんの魅力は、何と言ってもこの笑顔。初対面の人の心にスッと溶け込んでいくような、温かな人柄がにじみ出る。これはもともとの素養であろう。その素養にさらに磨きをかけたのは、大学在学中から長く続けたファミリーレストランでのアルバイト。ホールスタッフとして働きながらお客さまとのコミュニケーションを重ね、初対面の人と接すること、話すことが得意になっていった。

片岡さんが働く聖成塗装は、片岡さんの弟さんが2013年1月に設立した会社。一般建築塗装全般を請け負う。なかでも、吹付防水工事を得意とする。
24時間365日。
常に湿気や紫外線などの外気と雨風に晒される外壁に、メンテナンスは必須。ところが、いざ修繕やリフォームという段になると、後回しにされがちな場所でもあることは否めない。とはいえ、家を守る外壁のメンテナンスを怠ると、外壁内部へ湿気や水分が侵入してしまうことも。ひどくなると、外壁内部の腐食、雨漏りなどの症状が起こることもあるのだ。さらに四季のある日本には、春夏秋冬で気温差がある。毎年、毎シーズン訪れる寒暖の差により、家屋に使用した建材が伸縮もする。これらが、塗膜やシーリングのひび割れなどに繋がるのだ。
家族が安心して暮らす家として次世代へバトンタッチしていくために、実は、外壁のメンテナンスは欠かせない。塗装工として、お客さまの幸せのために働こうと考えたのが、片岡さんの弟さんが独立した理由なのだそう。

職人気質な弟さんから、笑顔で人と接することが得意な片岡さんに、営業として一緒に頑張って欲しいと声がかかったのは2015年1月のことだ。弟さんのこの想いや考えを聞いて大きく共感。早速、生成塗装の営業として活動を始めることにしたが、問題は、片岡さんが営業という仕事に就いたことなどない、ということだった。頭の中で思い描いた“営業スタッフ”を実践すべく、まずは飛び込み営業からスタート。ところが、なかなか成果が上がらない。玄関のチャイムを鳴らしても、ドアが開くことはほとんどなかったという。

 なぜだろう。
 どうしてだろう。
意気揚々とスタートはずなのに、全く成果が上がらない。
 どうして?
 なんで?
ドアが開かないなら、とチラシをポスティングしても、反響がない。
 会社に知名度がないから?
 ならばHPを作ろう。
 ほかに何か宣伝になるようなことは?
何をしても契約に繋がらなくて、不安でいっぱいになる。
暗澹たる気持ち。誰かに話を聞いて欲しい。でも、それは誰?

そんなときにふと思い出したのは、富士市吉原にある「ユニフォームのツバメヤ」を経営する、先輩の竹下さんのことだった。同窓生だから話しやすいし、建築業の人が着る作業服を扱うお店に行けば、何かいいアイデアが見つかるかもしれない。そんな気持ちで訪れたところ「一度行ってみるといいよ」とf-Bizを紹介された。藁にもすがる気持ちで早速予約。最初に相談に訪れたのは2015年6月のことだった。

最初に話をしたのは、f-Bizのアドバイザーのひとり、プロジェクトマネージャーの浅井伸也さんだ。
「一通り話を聞いてくださったあと、重すぎる、と言われて、ああ、と腑に落ちました。“何が何でも契約をとらなくちゃ”という意気込みが原因だったんだとわかったら、スッと心が軽くなりました」と片岡さん。
“絶対契約してもらわなくちゃ!”と気負わない。
たったそれだけのこと。でも、自分では気付けないこともある。自分では気づかないことを、客観的に言われて目から鱗が落ちた気持ちだっただろう。

片岡さんには、人ときちんと話をするスキルがある。だからこそ、まずは受け入れてもらうため、あなた自身を全面に出してお友達になるような気持ちで行けばいいとアドバイスを受け、それを実践した。

玄関のチャイムを鳴らしたら……以前は黙ってただひたすらドアが開くのを待っていた。でも、アドバイスを受けてからは「こんにちは」と声をかけるようになった。すると次第に、ドアが開く確率が高くなっていった。
「ドアが開くのも不思議。でももっと不思議なことに、長くお話できるお宅が増えていったんです」と片岡さんは嬉しそうに笑う。

片岡さんは、いつどのお宅を訪問したのか、ノートに記録している。
聖成塗装のチラシをポスティングしただけで帰ってきたのか。
インターフォン越しに話をしたのか、それとも、直接顔を見て話をすることができたのか。
毎日、営業に行くたびにきちんと記録している。
最初の頃は、ポスティングをしたという記録の羅列だった。それが今は、話を聞いてもらえたと記入する回数が格段に増えた。具体的な話の内容を記録しておけば、次に行ったときにその続きから話せる。
まだ契約までは至っていないけれど、会う回数を重ねるたびに信頼を築き、お互いに雑談を楽しめる。こんな風に何度も訪問するおうちの数が増えてきた。
「私たちは、今住んでいるおうちで、長く、きれいに、安心して暮らして欲しいんです。そのために、私たちがどんな塗装を施しているのか、まずはきちんと説明できるようになったのがとにかくうれしいんです」

f-Bizを訪れる回数は、今も変わらずに月に1回のペース。
「2回目に相談に行った時、浅井さんに『表情が変わったね』と言われたのが嬉しかった」と、片岡さんはキラキラと目を輝かせながら話す。
また、f-Bizを介して、起業家の集まりに参加できたのも大きかったという。
「新しいことをやろう! って、皆さん、パワーがありますよね。その場にいてお話するだけで、自分も頑張ろうという気持ちになれました。また、職種が違っても“こういう宣伝の仕方があるのか!”というような、自分自身の仕事のヒントになるような話を聞くことができて、いい刺激になりましたね」

そんな片岡さんが今最もやりたいと考えていることを尋ねると、
「塗装のことを知ってもらうためのセミナーを開催したいんです」と片岡さん。
営業に行く先々で必ず「相見積もりを必ずとってくださいね」と話している。その家に暮らすのはお客さま。だからこそ、お客さま自身が納得したうえで、塗装業者を選んで欲しいからだ。
「業者を比べるためには、塗装の知識が必要ですよね。最終的に当社を選んでもらえればとてもうれしいし、そうであってほしいと願うけれど、必ずしもそうでなくても構わない。私たちのところで得た知識がお客さまの役に立って、どこかで縁が続けばいいなと思うんです」

軽やかで自然で、片岡さんらしい笑顔には、その気持ちがよく表れていると思う。

聖成塗装
http://seiseitoso.i-ra.jp/