イタリア食堂 さんりんしゃ


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富士市の港大通り沿いにある「イタリア食堂 さんりんしゃ」がオープンしたのは2015年のこと。経営者の三輪さんは、実は市役所の元職員。イタリアンレストランの開業を目指して退職。箱根のピッツェリアを皮切りに県東部のイタリアンレストランなどで8年間腕を磨き、さらに3か月間イタリア・トスカーナに料理留学し、夢だった自分の店をオープンした。小上がりでカジュアルに本格イタリアンが味わえるとあり、小さな子どものいる家族連れにも好評だ。

かわいらしい三輪車の絵がお出迎えしてくれる
かわいらしい三輪車の絵がお出迎えしてくれる

「さんりんしゃ」は、三輪さんと奥さまが二人三脚で切り盛りするレストランだ。素材はできるだけ地元でとれたものを使用。三輪さん自らが産直などをまわって食材を探し、これはと思うものに出会ったらメニューに取り入れる。こうして出合った食材のひとつが、富士市産の小麦粉。ピザ釜がなくても美味しいピッツァを提供したいと試行錯誤していた三輪さんに、ピッツェリア時代の先輩が教えてくれた「揚げピッツァ」の味がグンとよくなったのはこの小麦粉のおかげ。外はカリカリ、中はもっちりとした生地の食感と小麦の香ばしい風味ががたまらないひと品だ。

「揚げピッツァ」は全部で4種類。こちらは「トマトソースとモッツァレタのピザ」900円。ハーブが採れる時期になると、トッピングのドライバジルがフレッシュバジルへと変わる
「揚げピッツァ」は全部で4種類。こちらは「トマトソースとモッツァレタのピザ」900円。ハーブが採れる時期になると、トッピングのドライバジルがフレッシュバジルへと変わる

吟味して選んだ美味しい食材を使うからこそ、その味をダイレクトに伝えるため、化学調味料不使用にこだわる。また、添加物の排除にも取り組んでおり、ベーコンを自家製造するなど、ひと手間もふた手間もかけて作られる料理がメニューブックに並ぶ。

ル・クルーゼの「ココット・ロンド」で作る煮込み料理は、出来たてのアツアツを鍋のままテーブルへ。フタを開けたときに上がるたっぷりの湯気に、思わずニッコリ!
ル・クルーゼの「ココット・ロンド」で作る煮込み料理は、出来たてのアツアツを鍋のままテーブルへ。フタを開けたときに上がるたっぷりの湯気に、思わずニッコリ!

フランス生まれの「ル・クルーゼ」は、琺瑯引きの鋳物の鍋。この鍋を使って作る鍋料理もオススメ。鍋底に厚みがありフタに重みのある鍋が食材にムラなく熱を届けてくれるので、料理を美味しく仕上がる。この鍋を使った料理も人気だ。

「スペアリブと野菜の蒸し焼き」2800円 500gもの朝霧ヨーグル豚のスペアリブがどーんと乗った鍋にはとろとろに煮込まれた野菜がたっぷり!
「スペアリブと野菜の蒸し焼き」2800円。500gもの朝霧ヨーグル豚のスペアリブがどーんと乗った鍋にはとろとろに煮込まれた野菜がたっぷり!
トスカーナ風魚介鍋」3200円。トマトソースと赤ワインで魚介を煮込んだ一品。魚介の旨味たっぷりのスープに浸ったバケットがまた美味でリピート必至の味わいだ。
「トスカーナ風魚介鍋」3200円。トマトソースと赤ワインで魚介を煮込んだ一品。魚介の旨味たっぷりのスープに浸ったバケットがまた美味でリピート必至の味わいだ。
こちらは新作「アクアパッツァ」。そのとき旬を迎える魚を使うため、価格は時価。
こちらは新作「アクアパッツァ」。そのとき旬を迎える魚を使うため、価格は時価。

新作へのチャレンジも旺盛だ。この春からスタートする「アクアパッツァ」には、旬の魚を使用するため、お値段は時価。この日は鯛だが、イサキ、ホウボウ、カサゴなど、白身魚を使用して作る。
どの鍋料理も、基本的には予約制だ(運がよければ、その日に食べられるかも!?)。

さて。
以前、Facebookに上手に撮れた料理の写真を載せたときのこと。
いつもの数倍<いいね!>の数が多くなり“写真で上手に見せること”の大切さを痛感。以来、写真の撮り方について試行錯誤してきたが、どうも上手くいかない。どうやったら上手に写真を撮れるのか……。
そんな折に頼ることにしたのが、開業前から利用しているf-Bizで、ブログやFacebookページの開設の仕方を教えてくれたマーケティングディレクターの中野美保子さんだ。

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まずは「さんりんしゃ」のブログやFacebookページを見ながらミーティング。三輪さんへのヒアリングを通じて、現状の問題点を洗い出す。といってもそれはまるで雑談を楽しむかのように和やか。温かく包み込むような中野さんが醸す雰囲気のせいか、三輪さんがこれまでに思ってきた改善点が次々と出てくる。
そのうちのひとつが「前菜盛り合わせ」のこと。見た目のインパクトがありお客さまの満足度も高い「前菜盛り合わせ」をアピールしたくてFacebookに写真を載せたが、反応が鈍かったことだ。

そのミーティングの中でメニューブックを見ながら、中野さんからメニューブックの改善を提案された。
実際にメニューブックに目をやると……

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数ページのメニューのなかで使われている写真はほんの数枚。なかには画像全体に赤みが出ていて料理本来の色がわからないものもある。オープン直前に間に合わせで作ったメニューブック。きちんとしたものに作り直したいと思いながらもそのまま使い続けてきてしまった。
「お客さんに『写真で見るよりも美味しかったからまた来るよ』と言われたことがありました。『美味しかった』の言葉はとても嬉しかったけれど……」と三輪さんの口からそんな経験談も飛び出した。だからこそ、新たに撮った写真を使って、メニューブックを作り直すことになった。

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力を入れている料理、人気の料理、定番の料理……三輪さんと中野さんとで話をしながら、撮影するメニューを決めていく。
料理は出来立てが一番美味しい。それは写真も同じで、出来立てを撮るのが一番美味しく撮れるのだ。料理写真を生業とするカメラマンのなかには、一番美味しいタイミングをカメラに食べさせてる、という人もいるほど。だからこそ、実際に店内で出来たすぐそばから撮影ができるのは、理にかなっているのだ。

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この日は、中野さんが持っている写真機材を使って、料理の写真を実際に撮ってみることになった。中野さんが慌てて背景に使う白い布をピックアップしに出かけ、セッティングをスタート。レフ板を持って撮影のプロセスを確認するのは、三輪さんの奥様。中野さんは、出来上がった料理をテンポよく撮影していく。

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「こんな風にトリミングしてもいいですよね」と画面を拡大したり、指で余分な部分をカットしながら話す中野さん。ブログやFacebookに実際に投稿するときの見せ方も併せて教えてくれる。
撮影後には、ブログやFacebookへの投稿をアシスト。現在、三輪さん自ら、新しいメニューブックの作成にも取り組んでいる。

「イタリア食堂 さんりんしゃ」のブログはこちら
http://triciclo.i-ra.jp
Facebookはこちら
https://www.facebook.com/sanrinsya3/
特にFacebookに2016年1月14日にアップされた「前菜盛り合わせ」の写真と、2月6日更新のブログにアップされた「前菜盛り合わせ」の写真を見比べてみよう。その違いは歴然だ。
そして、新しいメニューブックはぜひお店でチェックを。きっと「写真も美味しそうだったけれど、食べたらもっと美味しかった!」と思うはず。

イタリア食堂さんりんしゃ
http://triciclo.i-ra.jp