Sota Cambodia Silk


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2016年1月11日、カンボジアシルクの専門店「Sota Cambodia Silk(ソウタ カンボジア シルク)がオープンした。オーナーは、カンボジア出身の望月颯太さん。

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店内には、ストールやバッグのほか、シャツやスカートなどのアイテムがずらり。

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なかには、カンボジアシルクを使ったネックレスや、ペンケースや財布などの小物も並ぶ。店内にある商品のほとんどが、颯太さんと奥さまによるオリジナルデザイン。
美しい光沢を放つ華やかで美しいデザインのアイテムたちを眺めているだけで、心踊る。

このお財布は颯太さんがデザインしたもの
このお財布は颯太さんがデザインしたもの

カンボジアにいるときに日本人の奥さまと出会い結婚。10年前に来日。当初は語学学校に通いながら寿司職人のアルバイトを。その後、とある会社の正社員となるが、頭の片隅ではいつも“何かが違う”と違和感を抱き続ける。
「もっと自分を成長させたいといつも願っていました。その思いの中で、いつか起業したい、だけど何をしたらいいのか……? と自問自答する日々でした」

颯太さん一家は、年に一度、必ずカンボジアへ帰省する。そのときには、奥さまとショッピングを楽しむ。必ず行くのは、カンボジアシルクの専門店。ショッピングを楽しむ奥さまのとびっきりの笑顔を見て、女性をこんなにも笑顔にするカンボジアシルクはなんて素晴らしいんだろう、これなら日本の女性にも受け入れてもらえるかもしれないと感じたそう。
こうして、日本にカンボジアシルクを輸入することを決意。夫婦で商品開発に乗り出した。デザインを考え、型紙やサンプルを現地のカンボジアシルクの工房に送る。そして、出来上がった試作品を日本へ送ってもらってチェクする。これを繰り返して商品化していった。
平行して、開店へ向けての準備をする。どう進めていくのがいいのか、さまざまな人に会い、話を聞くこともしていた。そのなかで、あるショップのオーナーから「f-Bizに相談に行ってみるといい」とアドバイスをもらい、相談に行ってみることにしたのだそう。

「相談しに行ってよかったです」と颯太さんは笑顔。
HPの作成、ネットショップの運営についてのアドバイスが特に役立ったそうだ。特に、富士市内にある松坂屋ギフトショップへ商品展開をするためのアドバイスをもらえたのが大きかった。
「金属のファスナーを使うといい、と浅井さんからのアドバイスをいただいだんです。手芸小物やアクセサリーパーツの問屋がたくさんある東京の浅草橋へ行き、これはと思うものを選び、カンボジアの工房へ送りました」
樹脂ファスナーとは異なり、金属製のファスナーを使うことで高級感がアップ。カンボジアシルクの持つ美しい光沢がより一層引き立った。

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「こういうアドバイスをいただくことができて、うれしかった。f-Bizに行って、本当によかったです」と颯太さん。

日本の絣と同じ技法で織られるストール。光沢も色も美しく、肌触りが気持ちいい
日本の絣と同じ技法で織られるストール。光沢も色も美しく、肌触りが気持ちいい

カンボジアシルクはすべて手織りで作られる。農村の女性たちの間で営まれ、母から子へと直接伝えられてきた。ところが今、その担い手となる次世代の職人が激減している。特にポル・ポトによる原始共産主義政策により、シルクの生産基盤は荒廃。途絶える寸前だったそうだが、近年、職人の数が回復しつつある。

カンボジアの養蚕は、束ねた木の中に蚕を入れる。糸の色がうっすらと黄色いのが特徴
カンボジアの養蚕は、束ねた木の中に蚕を入れる。糸の色がうっすらと黄色いのが特徴
繭から糸へ。染色せずとも、この美しさ。この色こそが、カンボジアシルクがゴールデンシルクとも言われる理由
繭から糸へ。染色せずとも、この美しさ。この色こそが、カンボジアシルクがゴールデンシルクとも言われる理由

颯太さんのお店で扱う商品は、4つの工房にオーダーしているという。各工房の職人として働く若い女性たちにとって、自分たちの作っているものが日本で販売されているという事実が、大きなやりがいにつながっているそう。

カンボジアでの養蚕、織物を作る過程を、颯太さん自ら、写真を見ながら説明してくれた
カンボジアでの養蚕、織物を作る過程を、颯太さん自ら、写真を見ながら説明してくれた

「カンボジアシルクを織る職人を育てることで、母国へ恩返しができれば」と颯太さん。日本にカンボジアシルクを広めながら、母国の若い職人を育てる。
今、その夢の実現に向け、最初の一歩を颯爽と踏み出したところだ。

Sota Cambodia Silk
http://sotacambodiasilk.i-ra.jp/